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働く方に多い障がい

30代から50代にかけて、働き盛りの方に多い障がいがあります。
それが以下の4つ
①気分障害
②不安障害
③発達障害
④睡眠障害

今回は②の不安障害について学習しましょう。
不安障がいは、さらに5つに分類することができます。
①全般性不安障害
②社会不安障害
③パニック障害
④強迫性障害
⑤外傷後ストレス障害



すべての不安障がいが「うつ病」を併発する場合が多いのが特徴です。



高次脳機能障害は、手術治療や内服治療、点滴治療といった確立した治療方法がありません。社会復帰を目指してリハビリテーションを行うことが中心になります。

高次機能障害は、一見しただけではわかりにくい事が多く、周囲の理解が得られにくい障害の一つですが、記憶障害や集中力が保てない、判断力が低下したり、系統だった思考ができずに仕事に支障がでる、やる気が出ないといった症状は、社会生活を営む上で大きな障害となります。

一度低下してしまった高次脳機能機能は徐々に改善します。多くの場合、受傷・発症後1年程度の時期までは著しい改善が認められます。その後は改善のスピードが鈍り、受傷・発症後2年程度経過するとほぼ症状が固定してしまうと言われています。しかし、高次脳機能の回復が困難になっても適切なリハビリテーションを行いその他の手段で生活を営む方法を獲得することができれば、より早く社会への復帰ができます。
高次脳機能障害は、パッと見た目では分かりにくい障害なので、障害者として認定されにくく、医療や福祉のサービス対象にならないことが多くありました。しかし、2001年より厚生労働省が「高次脳機能障害支援モデル事業」を実施し、広く社会に認知されるようになりました。2006年には診断基準も作成され、この診断基準で「高次脳機能障害」だと認定されている人は約27万人いらっしゃいます。

高次脳機能障害は、行政上、精神疾患とされているので、下記の制度が利用出来る場合があります。主治医や、病院の社会福祉士(相談員)、ケアマネージャーと相談してみましょう。

■ 精神障害者保健福祉手帳
自立した生活が送れるための手帳です。高次脳機能障害の原因となった病気やけがで初めて病院を受診した日から6ヶ月後に申請することができます。

■ 障害福祉サービス
障害者自立支援法における福祉サービスを受けられる場合があります。

■ 自立支援医療
精神疾患で通院している患者さんが対象の医療費助成制度です。高次脳機能障害が対象になることがあるので、主治医や社会福祉士と相談してみましょう。

■ 重度心身障害者医療費助成制度
重度障害者の経済的な負担を軽減するための助成制度です。

■ 障害年金
年金に加入しているひとがけがや病気をしたときに、障害年金が支給されることがあります。受傷日から1年6ヶ月後に申請することができます。

高次脳機能障害の原因

高次脳機能障害と診断するにはMRIや、CTだけではなく、必ず臨床心理士などによる神経心理学検査が必要です
高次脳機能障害の発症原因は、頭部外傷、脳血管障害が9割以上を占めます。その他、脳腫瘍、ウィルス性脳炎、低酸素性脳症、アルコール中毒などによっても発症する場合があります。

■ 脳血管障害
脳の血管が破れてしまう脳出血およびクモ膜下出血と脳の血管が詰まってしまう脳梗塞に大別されます。多くは、手足が動かしにくくなる身体障害とともに高次機能障害が出現しますが、記憶力が低下する、イライラしやすくなる、集中力が低下するといった他人から分かりにくい障害だけが残ることがあります。

■ 頭部外傷
頭部外傷の中では交通事故が最も多い受傷原因ですが、他に高所からの落下や、暴行などによって脳が傷つくことがあります。多くはMRIやCTを撮影すると障害部が特定できますが、まれにMRIやCTだけでは障害部位が特定できないこともあるので、気になる症状が残った場合は脳神経外科、神経内科、精神科などの専門医を受診しましょう。


◎高次脳機能障害の発症年齢・傾向
発症年齢は、比較的若年者に多く、平均すると29.8歳。10~20代の若者、そして男性が多いです。交通事故や高所作業中における転落が引き金となる頭部外傷が占める割合が多いからだと言えます。


◎高次脳機能障害の検査
高次脳機能障害と診断するためには様々な検査が必要になります。一般的なCTやMRI検査だけではなく、臨床心理士や言語聴覚士や作業療法士による神経心理学検査が必要になります。代表的な検査として改定長谷川式知能評価スケール(HDS-R)やMMSEや三宅式記銘力検査などがあります。これらの神経心理学検査は、大がかりな医療機械による検査ではなく、担当者が簡単な質問をして答えてもらい、その回答を点数化して高次脳機能を評価します。

高次脳機能障害は、病院や入院生活だけでは判断できない非常に分かりにくい症状だけの場合がありますから、実際に生活している場面や職場での出来事など、ご家族の方がメモやビデオを活用して記録しておくと診断の助けとなります。

高次脳機能障害とは②

高次脳機能障害は身体障害と違って、一見してわからない障害です。ですから、会社や家庭でも気づかれないこともあり、社会的認知度が低いので「静かな障害」といわれることも。 私たちの脳は、どんな最新鋭コンピューターが束になってもかなわないくらいの複雑な能力を持っています。コップをつかんだり、綱渡りをしたり、縄跳びを上手に飛んだりするだけではなく、テレビを見て笑ったり、言葉を使って相手とコミュニケーションをしたり、昨日の出来事を覚えたりするような複雑なことまで脳が関与しているのです。

このような多彩な脳の働きの中で、他の動物達とは違う人間らしい脳の働きを総称して「高次脳機能」と呼びます。分かりやすく表現するならば、「心」をつかさどる脳機能とも言えます。ですから、怪我や病気などで高次脳機能が傷害されると、ぱっと見た感じはふつうなのに、記憶力が落ちていたり、根気が続かなかったり、判断力が低下して、社会生活にうまく適応できなくなることになります。障害の程度によっては本人ですら気づかないこともあり、周りから理解されにくい障害のひとつと言えます。


高次脳機能障害の主な症状・対処法
■ 記憶障害
側頭葉内側の障害により引き起こされる症状。記憶障害には大きく分けて、新しいことを覚えられなくなる「前向性健忘」と、昔のことを思い出せなくなる「逆向性健忘」の2つがあります。 日常生活の中でも約束を守れなくなったり、大切な物をしまった場所を忘れてしまったり、何度も同じことを聞いてしまったりと、日常生活や仕事をする上で深刻な問題を抱えてしまいます。

<記憶障害への対処法>
携帯電話のスケジュール表やカレンダー、アラーム機能などをうまく組み合わせて、重要な要件に気づきやすくしたり、思い出しやすくなるような工夫が必要。また、メモをまめに取ることで記憶しやすくなるという効果もありますが、忘れてしまったことを思い出す手がかりにもなるので、日常習慣にするよう促しましょう。

■ 注意障害
前頭葉や頭頂葉の障害で引き起こされる注意障害。物事に集中して取り組むことができず、ちょっとしたことで気が散ってしまうため、本人が集中できる時間に合わせて、適度な休憩を促すことが必要です。具体的には、会話や思考がとぎれとぎれになり、まとまりのない会話になったり、行動の内容に一貫性がなくなったりします。 与えられた仕事をすぐに放り投げてしまったり、人の話を聞きながらメモを取れなくなったり、ぼーっとしている時間が長くなり、呼びかけてもすぐに反応ができなくなったり、といった症状が見られます。

<注意障害への対処法>
そのような場合は、ひとつの作業をずっと長くやらせるのではなく、いろいろな作業を組み合わせて、興味を持たせ続ける工夫が有効です。そして、同時に複数の作業を与えるのではなく、静かな環境で一つ一つ確実に作業をこなせるようにして、作業が達成したら褒めることが重要です。

■ 遂行機能障害
前頭葉の障害により引き起こされることが多い遂行障害。計画性をもって行動したり、周囲の変化する状況に対応できなくなります。話したり、書いたり、聞いたり、計算したりするなど、一つ一つバラバラな作業をさせても問題がないことが多いのですが、組み合わせてやらせると要領よくできず、作業に支障が出ててしまいます。 思いつきだけで行動してしまい失敗したり、約束の時間を守ることができなくなったり、いつまでも決断できず段取りが悪くなったりといった症状が見られます。

<遂行機能障害への対処法>
毎日の行動をパターン化し、単純な作業から練習させ徐々に行動内容を高度にしていきます。日常生活や仕事内容の段取りをマニュアル化して手順を確認させながら繰り返し練習することにより遂行機能は上達してきます。

■ 社会的行動障害
前頭葉と側頭葉の障害によって引き起こされることが多い社会的行動障害。頻繁に怒鳴り散らすなど、暴力的で子どもじみた行動を起こすことが多いですが、逆に感情を失って無関心になるケースもあります。急に泣き出したと思ったら、急に怒り出したりして、周りを困惑させてしまうこともしばしば。また、欲しいと思ったものを我慢できなくなることもあり、お菓子を食べ続けたり、タバコを繰り返し吸い続けたり、手元のお金がなくなるまで散在してしまったり、といった症状が見られることもあります。

<社会的行動障害への対処法>
無理に説得したりせず、話題を変えたり、場所を変えたりすることが効果的。欲求を抑えられなくなっている場合、家族を始めとする周りの人がチェックリストやメモを利用し、自己管理をうながすようにしましょう。


ケガや病気により、脳に損傷を負うと、次のような症状がでることがあります。

記憶障害
・物の置き場所を忘れる。
・新しいできごとを覚えられない。
・同じことを繰り返し質問する。

注意障害
・ぼんやりしていて、ミスが多い。
・ふたつのことを同時に行うと混乱する。
・作業を長く続けられない。

遂行機能障害
・自分で計画を立ててものごとを実行することができない。
・人に指示してもらわないと何もできない。
・約束の時間に間に合わない。

社会的行動障害
・興奮する、暴力を振るう。
・思い通りにならないと、大声を出す。
・自己中心的になる。

これらの症状により、日常生活または社会生活に制約がある状態が高次脳機能障害です。


ひきこもり

ひきこもりとは

「ひきこもり」もしくは「社会的ひきこもり」は、病名や診断名ではありません。不登校や就労の失敗をきっかけに、何年もの間自宅に閉じこもり続ける青少年の状態像を指す言葉です。

 厚生労働省の調査研究による「社会的ひきこもり」の定義は
(1)6カ月以上自宅にひきこもって社会参加しない状態が持続
(2)分裂病などの精神病ではないと考えられるもの。ただし、社会参加しない状態とは、学校や仕事に行かない、または就いていないことを表す」

 事例の多くは、ほとんど外出もせずに何年にもわたって自室に閉じこもり続け、しばしば昼夜逆転した不規則な生活を送り、長期化に伴い、さまざまな精神症状が二次的に生じてくることがある。すなわち、
・対人恐怖症状
・自己臭症(じこしゅうしょう)☞周りから臭いと思われていると思い込む精神疾患
・視線恐怖
・醜形(しゅうけい)恐怖☞自分の身体や美醜に極度にこだわる
・被害関係念慮(ねんりょ)☞被害を受けているという確信はないが、そんな風に感じる
・強迫行為
・心気症状☞身の身体状態に対して過度な悩みを抱え続け、結果、日常生活に支障を来たす精神疾患
・不眠
・家庭内暴力
・抑うつ気分・
・希死(きし)念慮☞死ななければならないという思い
・自殺企図(きと)などです。

ひきこもりのきっかけとしては、成績の低下や受験の失敗、いじめなど、一種の挫折体験がみられることも多いが、「きっかけがよくわからない」人も少なくはない。不登校と同様に、どのような家庭のどのような子どもでも「ひきこもり」になりうる、と考えるべきです。

障がい者雇用

障がい者雇用の問題③

今日は企業側から障がい者を見てみましょう。

前回までは障害のある人の問題について書きましたが、もちろん企業にも問題があります。

通常の採用であれば、経営戦略や売上アップ、仕事量の分配等のために人を雇用します。しかし、障害者雇用は、法律遵守のために障害者手帳の所持者を雇用します。

そのため、入社後の配属部署では、「何のためにこの人は自分の部署に来たのか」と部署の人たちは思うでしょう。その理由は「法律だから採用しなきゃいけないんだ」と説明を受けます。

それは事実であり間違いではありませんが、ただでさえ「障害」はあまり身近ではないため、戸惑いを持ちがちです。にも関わらず、それだけの説明で、しっかりと育成、評価され、本当にそこで働く障害のある人がモチベーション高く働けるでしょうか。

それは、部署の人たちの善意に掛かってきます。配属された部署の人たちが「障害」に理解があり、障害があったとしてもみんなと同じように接しよう、同じ仲間だと思ってくれるという運によって障害者の働く満足度が大きく変わってくるのです。

そのため、「育成」「職場風土」「人間関係」を求めていても、満足度が低い結果になっているのです。それでは辞めてしまうのも当然です。

以上のように、障害者雇用においては、障害のある人、企業側の両者に問題があるのです。そのために障害者は退職してしまうのです。障害のある人も企業の双方の努力がなければ、障害者の退職問題は解決されないでしょう。

障がい者雇用

障がい者雇用の問題②

前回の続きで障がい者雇用の問題点で「障がい者の声」はというと

会社が「認めてくれない」「気遣ってくれない」など、色々言い分はあるとは思いますが、その言い分は健常者の世界では通用しません。健常者が働く際に、「認めてくれない」「気遣ってくれない」って言われたら、「甘えんな」の一言で終わりです。「認めてもらえない」の前に、「自分は何ができるのか?」にフォーカスして、働くことが大事なのです。そこから、周囲を巻き込むことが大事です。

もちろん障害の配慮は働く上での前提条件です。ですから、配慮があり、働ける土壌があるなら、まずは「自分に何ができるのか?」にフォーカスし、全力でそれを果たして行くことが大事なのです。残念ながら「認めてくれない」という言い分は、まだあなたが価値を出していない証拠です。

この「認めてくれない」という理由で退職する人が多いのです。最終的には自己責任ですから、退職するかどうかは、本人が決めれば良いことです。そして、若くて障害が軽ければ、次の就職先も見つかるでしょう。しかし、それは、「あなたを採用したい」のではなく、「あなたの障害者手帳がほしい」場合がほとんどです。

障害者差別解消法ができるそうですが、「差別がない」というのは、健常者と同じ土壌で勝負するということです。

あなたは「差別がない」社会で、給料以上の価値を発揮する準備ができていますか?
あなたは「差別がない」社会で、自分のキャリアで勝負することができますか?
< 2024年03月 >
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知的、身体、精神、すべての障がいをうけいれ、それぞれに居場所をつくり、役割を与える。私たちはみな等しい人として神様から愛されている限り、社会に参加することができ、同じ人からも愛されていることを、ここで感じて頂ければ幸いです。

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