筋萎縮症
筋萎縮症を理解しよう
●筋萎縮症(ALS)の特徴をまとめると。
①運動に関する神経細胞の死滅が原因で、極めて進行が速く、半数ほどが発症後3年から5年で呼吸筋麻痺により死亡する(人工呼吸器の装着による延命は可能)。治癒のための有効な治療法は確立されていない。
②日本では特定疾患に認定された指定難病。
③1年間に人口10万人当たり1~2人程度が発症する。発症年齢は40代から60代で、男性:女性=2:1で男性に多い。
●症状は?
①上肢麻痺:多くは指先の麻痺、手の筋萎縮で発症。
②下肢麻痺:歩行時のつっぱりが初期には多くみられます。進行すると足の麻痺、転倒しやすい。
③球麻痺:顔・舌・のどの麻痺、筋萎縮。
(ア)しゃべりにくい(意思が伝わらず、イライラする。)
(イ)口腔期嚥下障害:かみにくい、かまずに飲み込む、口元からこぼれる、よだれがでる、など。
(ウ)咽頭期嚥下障害:飲み込みにくい、鼻にたべものが逆流する、喉に残る、つまる、むせる、痰を出しにくい。
(イ)(ウ)により食事に時間がかかる、疲労する、十分に食事が取れず、やせる。やせについ ては筋肉そのものがやせてくることと、食事量が少なくなることの両者の影響。
④呼吸障害
・初 期☞大声を出しにくい、長く話せない、息切れ、ぐっすり 眠れない、早朝の頭痛、日中の眠気。
・進行期☞安静時の呼吸困難、肩で息をする、会話も努力を要する、日中の意識障害、など。
●では気をつけるべき点は?
①嚥下障害☞食べ物にトロミをつける。
②言語障害☞文字盤やなどを利用。イエス・ノーで答えられるように質問を工夫。
③運動障害☞福祉用具と同時に、疲れが残らないようリハビリを毎日行う。
④呼吸障害☞自覚症状が出る前から、深呼吸訓練、肋骨のねじり運動などのリハビリを行う。
萎縮症(ALS)となったとき、リハビリテーションが特に重要だといわれています。
それは筋ジストロフィーのように筋肉が破壊されているわけではなく、手足を動かそうとする神経に障害があるので、体の機能そのものは病気になる前と変わらないからです。
ポイントとしては寝たきりにならない、ということで起き上がり、歩行のリハビリをしていくということです。また、言語障害のリハビリに関しては、上手くコミュニケーションを取れないとストレスになりかえって悪い結果になってしまうので注意を要します。
以上のことから、家族には患者の症状に合わせて気配りをするということが求められます。
大切なことは、本人や家族は「病気や障がい」を「知る」ことから、「受け入れる」心が生まれるのです。
①運動に関する神経細胞の死滅が原因で、極めて進行が速く、半数ほどが発症後3年から5年で呼吸筋麻痺により死亡する(人工呼吸器の装着による延命は可能)。治癒のための有効な治療法は確立されていない。
②日本では特定疾患に認定された指定難病。
③1年間に人口10万人当たり1~2人程度が発症する。発症年齢は40代から60代で、男性:女性=2:1で男性に多い。
●症状は?
①上肢麻痺:多くは指先の麻痺、手の筋萎縮で発症。
②下肢麻痺:歩行時のつっぱりが初期には多くみられます。進行すると足の麻痺、転倒しやすい。
③球麻痺:顔・舌・のどの麻痺、筋萎縮。
(ア)しゃべりにくい(意思が伝わらず、イライラする。)
(イ)口腔期嚥下障害:かみにくい、かまずに飲み込む、口元からこぼれる、よだれがでる、など。
(ウ)咽頭期嚥下障害:飲み込みにくい、鼻にたべものが逆流する、喉に残る、つまる、むせる、痰を出しにくい。
(イ)(ウ)により食事に時間がかかる、疲労する、十分に食事が取れず、やせる。やせについ ては筋肉そのものがやせてくることと、食事量が少なくなることの両者の影響。
④呼吸障害
・初 期☞大声を出しにくい、長く話せない、息切れ、ぐっすり 眠れない、早朝の頭痛、日中の眠気。
・進行期☞安静時の呼吸困難、肩で息をする、会話も努力を要する、日中の意識障害、など。
●では気をつけるべき点は?
①嚥下障害☞食べ物にトロミをつける。
②言語障害☞文字盤やなどを利用。イエス・ノーで答えられるように質問を工夫。
③運動障害☞福祉用具と同時に、疲れが残らないようリハビリを毎日行う。
④呼吸障害☞自覚症状が出る前から、深呼吸訓練、肋骨のねじり運動などのリハビリを行う。
萎縮症(ALS)となったとき、リハビリテーションが特に重要だといわれています。
それは筋ジストロフィーのように筋肉が破壊されているわけではなく、手足を動かそうとする神経に障害があるので、体の機能そのものは病気になる前と変わらないからです。
ポイントとしては寝たきりにならない、ということで起き上がり、歩行のリハビリをしていくということです。また、言語障害のリハビリに関しては、上手くコミュニケーションを取れないとストレスになりかえって悪い結果になってしまうので注意を要します。
以上のことから、家族には患者の症状に合わせて気配りをするということが求められます。
大切なことは、本人や家族は「病気や障がい」を「知る」ことから、「受け入れる」心が生まれるのです。