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認知症

レビー小体認知症とアリセプト②

レビーにとって重要なのは脳内の神経伝達物質のバランスです。 レビーにパーキンソニズムが出るかどうかは、 アセチルコリンとドパミンのバランスによって決まります。 通常レビーになるとアセチルコリンとドパミンの両方が不足しますが、 バランスが取れていればパーキンソニズムは出ません。 ところが、アセチルコリンに対してドパミンの量が相対的に不足するとパーキンソニズムが出ます。

レビーと診断されたら普通はアリセプトが処方されますが、アリセプトはアセチルコリンの働きを良くする薬です。 アリセプトでアセチルコリンの働きが良くなり、相対的なドパミン不足が生じると、 薬剤性パーキンソニズムによって歩行障害が悪化するケースがあります。 たとえ歩行に全く問題がなかったレビーでも、アリセプトの服用を開始して、 たった一週間で転倒骨折して寝たきりになる人もいます。 こうした危険性のある処方を出すのが、大学病院や総合病院などの大きな病院なのです。
レビー小体認知症とアリセプト②

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